様々な課題と直面するIMF
IMFは設立されてから、世界の変化による時代の中で様々な課題と直面してきました。そして現在は新型コロナウイルス感染や気候変動、デジタル化、人口分散などによる世界経済への影響を主な課題として活動しています。
IMFの融資業務と能力開発が、時代とともに変化する加盟国のニーズにどのように対応されているのか、世界経済の新たな課題に確実に実行していくため不可欠なこととは….。
そもそもIMFって?
IMF(国際通貨基金)は1944年7月にアメリカ合衆国のニューハンプシャー州ブレトン・ウッズで行われた国際連合の会議にてその設立が提案され、一番重要な役割は、世界の国々や人々が相互に取引を行う上で不可欠な為替相場制度や多国間決済制度となる国際通貨制度の安定性を確保することとされました。
IMFの概要
IMFは、国際金融の安定を促進し国際通貨協力を推進しています。また、国際貿易や雇用、持続的な経済成長を促進し、貧困削減に貢献しています。加盟国190か国によって運営され、加盟国政府に対して責任を負っています。
IMFの融資制度
IMFは危機に直面する国に対して融資による支援を行い、その国が経済の安定と成長の回復に向けて調整政策を実施する上で、余裕を持てるように支援します。また、危機を防ぎ、危機に備えるための予防的融資も提供し、変化する加盟国のニーズに応えるため、継続的に改良されています。
IMFの財源
IMFが行う融資にとって主たる財源となるのがクォータ(出資割当額)です。世界経済における相対的な地位を大体の基準として、各加盟国にクォータが割り当てられます。
IMFの方向転換と今後の課題
IMFの戦略政策審査局長であるセイラ・パザルバシオグ氏と副局長であるサンジャヤ・パントゥ氏による声明「グローバルな課題に立ち向かうために変化を遂げるIMF」をご覧ください。IMFが今までに活動してきた内容や今後の課題にどのように方向転換すべきかが発表されています。
日本語版:「グローバルな課題に立ち向かうために変化を遂げるIMF」
英語版:「How the IMF Continues to Change To Confront Global Challenges」
IMFエコノミストを目指す
私たちの生活にも大きく影響がある世界経済の流れにIMFのこういった活動が大きく関わっているのです。より良い世界、平和な世界を作るためにIMFは今後も変化し続けていくでしょう。JISP奨学金とは、このように世界で大きな役目を果たしているIMFエコノミストとして活躍したい方のための奨学金制度です。
IMFをより知りたい方は、IMFホームページをご覧ください。(日本語でもご覧いただけます。)
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Photo credit:IMF