レジリエントで持続可能な未来を築くには
「ここ数十年、グローバル化は革命的変化を引き起こしてきた。それに比べて既存制度の変化は遅く、複雑化するシステムとそのリスクを管理する手段との乖離が広がった。かつて金融危機が、そして今また新型コロナ危機が 明らかにしたように、システミック・リスクはそれまで堅牢と思われていたプロセスをたちまち圧倒してしまう。パンデミックが重大な脅威であることに疑いはないが、進行は緩やかでも危険性が蓄積されていく気候変動も同じような協調行動を必要とする。 パンデミックは自然の脅威に対する私たちの免疫のなさを浮き彫りにしたが、それと同時に経済をリセットする機会も生み出した。 気候変動から人種差別まで、世界に広がるさまざまな抗議デモは、新たな発想が求められていることを示した。さらに新型コロナ危機によって、市民は必要に迫られれば自らの行動を変える用意があることも明らかになった。」
これは最新号のIMFマガジン「FINANCE & DEVELOPMENT 2020年9月号」のトップ記事となっている、オックスフォード大学グローバリゼーションおよび開発担当教授であるイアン・ゴールディン氏の表明の一部です。今現在も続いている新型コロナウイルスが引き起こした悲劇に、また、この先起こり得る予測不可能な脅威に求められる一層の努力や解決法とは何なのかを語っています。他にも、これに関連したたくさんの記事が掲載されていますので、是非ご覧ください。
マガジン全体を英語版で、またその中のいくつかの記事を日本語版で紹介します。経済を英語で学ぶ方法として両語兼ねてご覧ください
最新号の中から日本語版でピックアップされた記事です。同時に英語版も用意しましたので両語読み比べし、英語勉強法としてお役立てください。
「パンデミックによって経済と社会の断層にひずみが生じている。 唯一の解決策は国際協調だ。」
「新型コロナ流行下の世界では、 リスクが一層深刻化している。」
「パンデミックは深い分断を顕在化させたが、 流れを変えるのに遅すぎることはない。」
「現在の危機によって国際金融アーキテクチャ強化の 緊急性が浮き彫りになっている。」
「テクノロジーが強靭性を高めるか格差を広げるかは、 どの程度活用できるかに左右される。」
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なお、応募の申込み締切日は今年11月30日です。